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生活支援ロボットと国際標準・規格
1. ロボットの安全に関する国際標準(ISO規格)
 ロボットの安全に関する国際標準(ISO規格)には以下のものがあり、ともに国際安全規格体系の個別機械安全規格(タイプC規格)に属します。
  • ISO10218:Robots and robotic devices -- Safety requirements for industrial robots(産業用ロボット向け)
  • ISO13482:Robots and robotic devices -- Safety requirements for personal care robots(医療用、軍・警察用、玩具等を除くパーソナルケアロボット向け)
 ISO10218は1992年に発行され(注)、日本の産業用ロボットの安全性向上に大きな影響を与えてきました。また、ISO13482は人間と共存/協調する新しいサービスロボットを対象とするもので、2006年にISO(国際標準化機構)での検討が始まり、2013年12月に最終原案(FDIS)が承認され、2014年2月に国際規格となりました。ISO13482の審議は、日、英、独、米、韓国等を主要な参加国として、ISO/TC184/SC2/WG7の場で行われました。わが国では(一社)日本ロボット工業会を事務局とする「ISO国内対策委員会」が国内審議を担当しています。NEDO生活支援ロボット実用化プロジェクトの実施期間は、ISO13482審議期間の後半と重なっており、わが国は同プロジェクトで得られた知見を提供することで、同規格の発行に大きく貢献してきました。

(注)
  1. 2006年と2011年に、人との共存・協調を許容する方向での改訂が行われています。
  2. ISO10218は現在以下の二つに分かれています。
    • ISO 10218-1:2011 Robots and robotic devices -- Safety requirements for industrial robots
      -- Part 1: Robots
    • ISO 10218-2:2011 Robots and robotic devices -- Safety requirements for industrial robots
      -- Part 2: Robot systems and integration
2. ISO13482の主な内容
  • サービスロボットの安全性についての総論的、基本的内容
  • 危険源の同定とリスクアセスメント(ISO 12100を参照)
  • ロボットの安全設計(本質安全設計、サービスロボット固有の対処事項(幾何学的・物理的要因、機械的信頼性、材質、構成、エミッション、フェールセーフ原則など))
  • 防護方策(一般要求事項、動力制御、安全関連制御システム、停止機能、人間検出、操作モード、人間とロボットのインタラクション、衝突回避など)
  • 検証(検証項目と要求事項)
 規格のスコープに含まれるロボットのタイプ
  • モバイルサーバントロボット
  • 身体アシストロボット
  • 搭乗型ロボット
3. ISO13482制定以降の国際標準化活動について
 ロボットタイプ別の各論的規格(パートⅠ、Ⅱ・・・)、試験方法のTechnical Standard策定(NEDOプロジェクト技術成果を反映する)、ISO13482の使い方に関するTechnical Reportの策定などが候補としてあがっています。
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 生活支援ロボットに関連したISOのTC(Technical Committee) TC184の構成